システムバッグ / 制作期間:60日間 / 2019.01

大学の卒業制作

Why?:なぜデザインを学ぶ人のためのバックは無いのか?

私は、デザイン科の大学で学んでいたある日、世の中には、色々なバック(ビジネスバック、郵便バック、ドクターバックなど)はあるのに、なぜデザインを学ぶ人のためのバックは無いのだろうか?その疑問が「b4d」を作る出発点となりました。デザイン科では、専攻により様々な道具を扱うため、必要な量を収納できることや特徴的なシーンを想定して、デザインしました。

Concept:A2収納機能を軸に、形状を定め、各ニーズに対応

デザイン科の学生の共通の悩みが、図面やスケッチなどの紙の作品を折らずに収納し、持ち歩くこと。 その点から形状を検討し、実現が可能なアイディアを模索する中で、ベルポーレンという素材に出逢い、メインボディはベルポーレンを2重にした構造で最大A2サイズが入る設計に。また、サイドやカバーは雨にも強いナイロンと人口合皮を主に使用し、硬く厚い素材を縫うために、工業用ミシンを用いて制作。

Function1:バッグインバッグ / 必要な道具をひとまとめに

A4用紙を折らずに収納、長いものを巻けるベルトが2つ、ポケット2つを用意。 また、このバッグ自体にも、芯にベルポーレンを用いて、A4用紙が曲げずに収納できるように制作した。

Function2:万能ポケット / メモを計測を貴重品をいつでも

両サイドポケットは、メモ・メジャーなどを、すぐに利用できるアクセスの良い場所に。そして、真ん中のポケットは、貴重品等を入れることを想定。

Function3:画板機能 / A3用紙が書けるスペースを確保

現場調査やスケッチをする際に、簡単にどこでも筆を取れることを想定し、制作。首かけ紐は、シーンに応じて、バッグの掛け方を変更できるようにDカンを設置。

Function4:A2用紙収納 / 折らずに持ち帰ることが可能に

サイドのジッパーを開けると、バッグ自体が展開され、バッグの外側を覆うベルポーレンが収納機能となる。バッグを覆うベルポーレンは、2重構造になっており、その隙間に用紙を収納できる。今まで苦労して持ち運んでいたA2用紙を折らずに簡単に収納できるスペースへ。